G7サミットに先立ち、2023年4月に外相会合が行われた長野県の軽井沢でも、参加国にちなんだ給食が提供されました。今回は、初日に出されたカナダをテーマにした献立をご紹介します。主菜は、我が国同様にカナダでもよく食べられているサーモンを使った料理です。カナダは世界最大のサーモン輸出国ですが、ひと口にカナダ・サーモンと言っても、6種類もの天然のサーモンがいるのだそうです。和名でマスノスケと呼ばれるチヌークサーモンまたはキングサーモン、ギンザケ(銀鮭)と呼ばれるコーホーサーモン、ベニザケ(紅鮭)と呼ばれるソッカイサーモン、シロザケ(鮭)と呼ばれるチャムサーモン、カラフトマスと呼ばれるピンクサーモン。加えて大西洋側に生息するタイセイヨウサケと呼ばれるアトランティックサーモンの6種です。ちなみにスーパーなどでよく目にするトラウト・サーモンは、ニジマスを養殖して大きくした物だということで、サケよりもマスに近い魚となります。カナダの人たちは、色々なサーモンをバーベキューなどにするほか、スモークサーモンにして食べるのがポピュラーな食べ方とのこと。「メープルサーモン・キャンディ」というサーモンの燻製にメープルシロップを絡めたものも人気があるそうです。日本でサーモン(鮭)料理といえば、刺身は別として塩焼きやホイル包み焼き、場合によっては北海道料理の「ちゃんちゃん焼き」などの食べ方があります。ローズマリーなどを使って香り良く仕上げる香草焼きは、子供達にとっては新鮮な体験になったかもしれません。軽井沢町の献立には、この香草焼きの他に、カナダで良く飲まれている豆のスープとグリーンサラダが副菜で出され、パンに塗るためのメープル風のシロップがついたのいうことです。