『津ぎょうざ』とは、直径15センチの皮を使って作られる大きな揚げぎょうざのことで、津市の市民に愛される地元料理のひとつになっています。といっても、最近のご当地グルメブームによって登場したものではなく、そのルーツは学校給食の献立として創り出されました。今をさかのぼること40数年前、1985年頃のことです。当時の津市教育委員会に所属する栄養士の皆さんが、「子どもたちに栄養面とともに、満足感を与えられるようなメニューを」と考えて作ったのが始まりでした。ぎょうざは普通、ひとつひとつ手作りしばければなりませんが、給食調理員の包む手間を考えた結果、直径15センチの特注の大きな皮で包むというアイデアが生まれました。その結果、1個でもお腹がいっぱいになるように工夫された、大きな揚げぎょうざが誕生し、大人気のメニューのひとつになりました。店などでは販売されておらず、小学校を卒業すると食べることができなくなってしまいます。そこで、2008年に開催された「津まつり」において、『津ぎょうざ』を一般販売してみようということになりました。その結果、実際に食べていた世代からの「懐かしい」という声とともに、市外の観光客などからは「新しい」という声も挙がり、大きな話題となったのです。『津ぎょうざ』は令和3年に、地域ブランドを守るために、地域団体商標に登録されました。『津ぎょうざ』の定義は、①直径15センチの皮を使うこと②油で揚げてあること の2つだけですので、各登録店は中身に色々な工夫を凝らした津ぎょうざを作っています。その後、令和6年には「未来の100年フード部門」に認定され、今も津市内の小学校では人気No.1のメニューです。