東京都八王子の学校給食では、子どもたちに歴史文化や伝統、郷土の魅力を伝えながら地域への愛着を育んでもらうことを目指して、古くから伝わる地元料理や、地場食材を使った料理などを取り入れた「ふるさと料理」を提供してきました。その代表的な献立のひとつ「かてめし」は、しいたけや糸こんにゃく、ごぼう、にんじんなどの野菜を鶏肉と共に炒めた「混ぜご飯」で、八王子を中心とした武蔵野エリアで昔から食べられてきた伝統食です。「かて」というのは、そのものスバリ「混ぜる」という意味があります。また、八王子は「桑都(そうと)」と呼ばれるほど古くから養蚕による絹糸作りが盛んでした。その養蚕に欠かせない桑の葉を粉末にして加えたソースを白身魚にかけて焼く「桑都焼き」や、そうめんを絹糸に、白玉を繭に見立てた「絹のお吸い物」などのメニューもあり、子どもたちが給食を通して地域の歴史文化に触れることができるように工夫しています。さらに、レジャースポットとして世界的に有名な高尾山の自然をイメージした「翠靄汁(すいあいじる)」や「高尾焼き もみじあんかけ」などもあり、バラエティに富んだ内容となっています。このふるさと料理は、令和6年に「未来の100年フード部門」として認定されました。ふるさとの文化を守りながら「桑都・八王子の誇れる文化」を未来に紡いでいく活動へとつながっていくことでしょう。
