海藻とは、いわゆる藻類のうち、海にいるもの全てを指しますが、実際にはある程度大型で、岩などに付着して生活しているものに限定して使う事が多いようです。代表的なものはワカメですが、コンブやモズク、ヒジキも海藻の一種でこれらは褐藻類(かっそうるい)に分類されます。それ以外に、アオノリやアオサなどの緑藻類や、アサクサノリやテングザなどに代表される紅藻類3つに分類されます。おしなべて海藻は低カロリー、低糖質であるにもかかわらず、身体に必要なミネラルやビタミン、食物繊維などが豊富に含まれているため、その健康効果に期待が寄せられています。特に、多く含まれているカルシウムには、健康的な歯や骨をつくる作用があるため、成長期の子供や高齢者には欠かせない栄養成分です。また、カルシウムと同様に骨をを強くする働きや神経の興奮を鎮める働きがあるマグネシウムは、カルシウムと一緒に摂取することでお互いの働きを助け合うことができるため、この両者を含む海藻は、栄養的にとてもメリットがあります。さらに海藻は、水溶性の食物繊維だけでなく、不溶性の食物繊維も含んでいます。不溶性の食物繊維は腸で水分を吸収してふくらみ、便のかさを増して便通を改善する効果があります。また、不溶性食物繊維は、しっかりと嚙まないと飲み込めない食材に含まれていることが多いため、噛む回数が増えて少量でも満腹感を感じやすくなります。このうような特徴を持つ海藻を数種類ミックスしたものが、塩蔵・乾燥両方のタイプで市場に出回っています。サラダにすると彩りも良いため、これからさらに注目されていく食材であると言えます。