暑い夏の時期には、ピリ辛味が食欲を呼び覚ましてくれるものですが、普段飲むみそ汁にもひと工夫加えてみることをおすすめします。辛味を感じさせる成分にはいろいろなものがありますが、食材として代表的なもののひとつに、とうがらしの辛味成分であるカプサイシンがあります。カプサイシンは、食欲増進や代謝促進による疲労回復や脂肪燃焼などの効果がありますが、もともとは植物が辛味や苦味によって動物などに食べられないように防御する目的で生まれた物質。そのため、過剰に摂取すれば身体に害が及ぶことがあるのはご存じのとおりで、辛いもの好きといえども、適量にすることが求められます。このカプサイシンを含むとうがらしを原料にした調味料は、アジア圏を中心に色々ありますので、ピリ辛みにするためにしれらを上手に使いたいものです。オクラやナスなどの夏野菜を入れ、溶き卵を流し込んだみそ汁の仕上げに、一味唐辛子を振りかければ、彩りも鮮やかで栄養バランスも良いピリ辛みそ汁が出来上がります。お隣の韓国には、米やもち米、とうがらしで作られた発酵調味料コチジャンがあります。ひきわり納豆をベースにした納豆汁に、キムチやタケノコ、長ネギなどの具材を入れ、最後にコチジャンを溶き入れば、ピリ辛でコクのあるみそ汁になります。一方、中国の調味料には、豆板醬があります。ひき肉ともやし、ニラ、ニンニクなどを使ったスタミナ担々みそ汁はいかがでしょうか。具材を炒める前に、豆板醬を炒めるのが香りを立たせるポイントです。