冬至は、1年のうちで一番昼が短く、夜の長い日ですが、この日に食べると運気が上がると言われている食材に、「冬至の七種(ななくさ)」があります。冬至には「ん」のつくものを食べると「運盛り」といって縁起が良いと言われていますが、なかでも、かぼちゃ(なんきん)、にんじん、れんこん、ぎんなん、きんかん、うんどん(うどん)、寒天には「ん」が二つもついてることもあり、これらを食べると多くの運を呼び込むといわれています。これらの食材で作られる汁が七種汁ですが、全てを揃えて入れるのではなく、扱いやすい具材を数種使って作る方が一般的なようです。なお、うどんもあくまで具材のひとつですので、短く切った乾麺を適量入れるのが良いようです。この七種のうちのひとつにかぼちゃがあり、冬至の日には煮物にしたりして食べるところも多いと思いますが、こちらにも由来があります。かぼちゃは漢字で「南瓜」と書きますが、この「南」の字がついていることが関連しています。冬至は、1年のうちでもっとも太陽の力が強くなる日という意味で「一陽来復」と古くから呼ばれてきました。「陰が極まり、陽に転じる日」とも言われますが、これは北から南へと向かう日という意味もあり、南の文字がつくかぼちゃを食べれば、運気が上昇し始めると信じられてきたからです。こちらは食べ物ではありませんが、ゆず湯に入るのも冬至の日の風習です。この由来には諸説あるようですが、ひとつは冬が旬のゆずには強い香りがあり、この香りが邪気を払い、陽に転じる日の前のみそぎにふさわしいという説。もうひとつは、冬至を「湯治」に、ゆずを「融通」に掛け合わせ、ゆず湯に入れば息災になり、融通がきいて上手くいくようになるという、江戸の語呂合わせから来ているというものです。